2007年3月18日

ロナルド・ドーアさんの「ナショナリズムと愛国心」


3月18日付けの中日新聞の上記タイトルの記事を読んで、本当に日本はどうなっちゃったんだと考え込んでしまいました。アメリカの知日家が、最近の日本外交の醜態を見て頭を抱えて悲観しているというのだ。「頭を抱えさせる材料は十分ある。従軍慰安婦の問題についての安倍普三首相のあやふやな発言、この問題の再調査を求める自民党議員が百何十人もいる事実もそうだ。」とある。河野談話を踏襲すると言いながら、従軍慰安婦にするときに、狭義の強制性はなかったとか、いや軍は直接関与していないから河野談話の前提になっている事実の再調査せよとか。 韓国では、従軍慰安婦だったおばあさん達が、毎週水曜日に日本大使館の前で、「きちんと謝罪し、補償せよ」と抗議集会を続けているのだ。何年もの間。それを知ったとき、私は日本という国が、本当に恥ずかしくなった。踏みにじられ、人生をムチャクチャにされた女性たちを2度も3度も傷つけて、世界中に日本の恥をさらしているのだ。
 ちゃんとした国だったら、自分たちの犯した過ちはきちんと認め、償うべきだろう。それを認めず、日本を戦争前に戻したい人々が、「憲法9条を変えて、戦争のできる国にしよう」としているのだからよけい怖い。
 国民の殆どの人は、戦争なんてまっぴらごめんで、9条はありがたいと思っているのに、どうして、国会議員はそんなに、9条が邪魔なんだろう。分からない。
 安倍さんお得意の拉致問題についても、「先ず、拉致問題の『解決』とは何だろうか。英国の科学雑誌『ネイチャー』で、北朝鮮が横田めぐみさんの火葬遺骨のDNAの鑑定について、鑑定者自身が不確実性を認めたことなど、日本で余り報道されない事実だが、海外ではよく知られている。日本の『毅然とした』姿勢は、拉致家族への国民の同情を利用して、反北朝鮮感情をあおり、ナショナリズムの波に乗って政権維持を図っているようだ。」と。そして、6カ国協議の日朝作業部会が決裂して、日本がますます蚊帳の外に置かれてきた。安倍政権は一体何を目指しているかと首をかしげる知日家外国人が多いとのことだ。
 世界中から孤立し、外交政策のない変な国と思われ、戦争に突き進んでいった戦前の日本にちょっと似ていますねえ。9条も変えようとしているし。怖い怖い。国民がもう少し利口にならないと。痛い目にあうのは、私たちなんだから。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://owariasahi.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/51

コメントする