2008年6月30日

老兵はかく語りき~野中 広務。ここまで言うの、野中さん!!


 6月28日、東海高校で、野中広務さんのお話を聞いてきました。ずんぐりした身体に暑苦しいような背広に身をくるんだ82歳の男。始めの内は声も小さくて、大丈夫?と心配な程でしたが、東海高校の生徒の質問に、縦横無尽に応えるさまは、見事なもので、声も語るにつれてどんどん大きく張りが出てきて、疲れを知らないようでした。そして、語ったことは、「国民は、知らされていない」。
 Q テロ国家指定解除で、拉致被害者の想いがないがしろにされているのではないか?
 A (小泉前首相の訪朝にふれ)小泉さんは、北朝鮮に対して失礼なことをやった。相手は、最大の礼儀を尽くして歓迎したのに、水もお茶も日本から持参して北朝鮮のものは一滴も口にせず、泊まらなかった。2度ともそうした。相手を軽蔑した態度が、心の傷になっているのでは?5人を、よく返してくれたと思う。
 
 Q 日米は対等な関係ではなく、日本は、アメリカの属州では?

 A 今の日本は、アメリカの占領政策が成功して、アメリカの植民地になっていく方向が構築されてしまった。取り返しのつかない道を歩まされてしまった。神奈川の座間に、アメリカ陸軍の第1司令部がやってくる。自衛隊の司令部も合流する。そのための費用3兆円は日本が負担するんですよ。日本の首都にアメリカの司令部です。日本が中国に満州国を作って、東京にあった関東軍司令部を満州に持っていったのと同じ事態ではないかと思っている。

 日本は、民主主義国でありながら、国民に知らされないでことが進んでいく。

 Q 「憲法9条」について、変えるべきか?

 A 基本的には変えるべきと思っている。1項は残して、2項に自衛隊をいれ、自国の防衛のためにのみ活動し、他国の領土に出てはならないとする。
 しかし、いま9条を変えようとしているのは、堂々と軍隊にして、戦争をしようとしている勢力。PKOとかPKFとか自衛隊が海外へどんどん出かけて行っている。イラクのサマワから、一人も死なずに帰ってきたと言っているが、嘘です。神経を病んで死んだ人、自殺した人、帰ってからノイローゼで自衛隊に復帰できない人がたくさんいる。インド洋でも、私が知っているだけでも2人が死んでいる。

 海外での危険な業務が増えると、自衛隊に入るものがなくなる。最後には、徴兵制がくる。私の時代と同じになります。

 世界で、4,5位の軍隊を持った国に、何故日本がならなければならないのか。

 Q フニャフニャしている福田首相をどう思うか?

 A 頑張っている。小泉さんや安倍さんは、単純明快で、カッコイイですよ。しかし、中身はあったか?規制緩和をどんどんやって、コンビニで何でもどこでも売れるようにし、大型店を増やし、古い商店をつぶし、格差を広げ、地域や人の心を壊してきた。
 小泉がやったことは、アメリカのシナリオ。民主党の小沢一郎も同じ。「米軍への思いやり予算」に民主党は反対しているのに、小沢は棄権。小沢はアメリカにむけて反対の態度をとれない。小沢は自民党幹事長のとき、2度アメリカに行って、国を誤らせた人。アメリカは彼の裏を握っている。民主党はその小沢に文句を言えないのだ。出来もしないバラ色の公約に踊らされず、日本の国民はもっと冷静に考え現実を見て欲しい。

 小選挙区制が悪い。3極ぐらいにならないと。

 郵政民営化の弊害が、現れてきている。もともと、郵貯350兆円を外資の自由にさせるためのものだ。小泉に反対して、衆議院議員を辞めたが、いいときにやめたとおもっている。

 日本の財政についても、国民はだまされている。大変だ、大変だというが、日本は外国から1銭も借りていないのです。国債は国民の財産だ。
 日本は、財政をきりつめて、アメリカのドルを買い、アメリカの経済を支え続けている。(小泉だけで、93万ドル債権を買ったんですよ)しかし、今のままでは、アメリカ国債は売れない。中国の市場を中心にして、アジアの国々が信頼関係を持てるようにし、その中で使えるようにするしかない。
 
 小泉さんが、劇場民主主義に変えたといわれる。活字は残るが、テレビは、残らない。訴訟が出来ないので、無責任なやつが、無責任なことを言っている。正論を言う人は、下ろす。植草、森田実、中村けいいち、こんやふみこは、下ろされた。福岡さんは、回数を減らされた。

 82歳の私からの遺言です。

 カッコよかったです。9割方、納得させられるお話でしたし、自民党の中にいて、国民のためにと必死で頑張ってきたのに、このままでは、取り返しのつかない国になってしまうという危機感が溢れていました。9条改憲反対に向けて、手を組んでいける人だと思います。


2008年6月25日

9条の会尾張旭 「イラク派兵違憲判決報告会」の開催


 4月17日名古屋高裁にて、「イラク派兵9条違反判決」がでました。
 今回の判決は、イラクでの空輸活動を、「憲法9条1項」に反するとしています。また、「平和的生存権」についても、明確に認めています。この画期的判決について、訴訟の中心になって活躍してこられた中谷弁護士から詳しく報告していただきます。そして、判決の中身を深く理解し、私たち市民の共有財産にしていきたいと思っております。
 ぜひ、多数の皆様方が、誘い合って参加してくださいますよう宜しくお願いいたします。(なお、中谷弁護士は、難しい話を、分りやすく話して下さる点で、ピカ1との噂を小耳にはさんでおります)。
 日時  7月12日(土)午後1時半~3時(開場午後1時)

 場所  尾張旭市中央公民館3階「会議室3」

 内容  「イラク派兵違憲判決について」

     講師 自衛隊イラク派兵差止訴訟の会
        中谷雄二弁護士
     
     質疑応答

     (資料代 会場費などのカンパをお願いします)
 

新潟県青年9条の会さん、「軍事費学習会」へのコメント有難うございました。


 新潟県青年9条の会からのコメント、有難うございました。特に、「青年」というところがいいですね。心の中だけは、まだまだ青年と思っておりますが、やはり本物の青年の方から声をかけられると、うれしくてウキウキしてしまいます。
 さて、「日本の軍事費と私たちの暮らし」講演会、60名丁度の参加者で、よかったですよ。
 講師の高橋信さんは、ユーモアのある方で、難しい軍事費の話を、笑わせながら7枚の資料を駆使して話してくださいました。特に、私たちの住んでいる尾張旭市の年間予算201億円と比較して、米軍への「思いやり予算」だけでも、10倍、という具合にとても具体的で身近な例を引かれるので分りやすかったです。冷戦が終わってからも軍事費は増え続けており、軍事同盟強化派の人が、「この道を行くには、とても現状の防衛費ではまかないきれない」(だから、消費税の値上げが必要?)といっているとか。15歳~18歳の自衛隊入隊適齢期の青年に対して入隊勧誘があの手この手で(中、高の総合学習の時間に進路指導として、自衛隊に行くとか、ある野球部は、生活指導として1泊2日で体験入隊するとか)進められているのには、びっくり。若い人は狙われていますよ。
 東アジアでは、韓国と日本に米軍基地が集中していたのに、韓国の基地は減らされるのに、日本は減らないのはなぜと思っていましたが、世界の中でも日本ほど米軍基地を優遇している国はないので、なるほどです。
 一方、東南アジア友好協力条約とか上海協力機構とか、平和への模索も広がっているようです。
 明るい話題2つ。
 ①韓国9条の会ができました。日本の9条を守る運動に参加し、同時に、朝鮮半島に平和憲法をつくる運動を展開すると宣言文に書いてあります。
 ②コスタリカでは、「軍隊を廃止し、平和教育を徹底し、清潔な選挙制度を確立して民主的な制度を改革し、積極的な平和外交を展開すれば、外国から侵略されることはありません。コスタリカは常備軍を廃止したから、侵略を受けない平和国家になりました」といっております。