2011年7月 7日

松本龍復興対策相の辞任


 松本大臣が、被災地の知事に向かって、どうしてあんな態度と言葉を使ったのか、サ
ッパリ分かりませんでしたが、内田樹さんのブログを読んで、なんかスッキリしました。

 内田さんというのは、最近大学の先生を辞めて、合気道の道場主になられたとか・・・。『日本辺境論』とか、『町場の教育論」とか、結構難しい問題を、ねっころがって気楽に読めるように書いてくれています。バランス感覚がよく、しかもなかなか物事を根源的にとらえており、説得力があるので、好きな人です。

 私が彼のブログを読んで、「なるほど」と思ったところを書きますね。

・・・ 松本復興相がこの会見のときに、最優先的に行ったのは、「大臣と知事のどちらがボスか」ということを思い知らせることであった。動物の世界における「マウンティング」である。
ある種の職業の人はこの技術に熟達している。
大臣のくちぶりの滑らかさから、彼が「こういう言い方」を日常的に繰り返し、かつそれを成功体験として記憶してきた人物であることが伺える。

今回彼が辞職することになったのは、政府と自治体の相互的な信頼関係を構築するための場で、彼が「マウンテング」にその有限な資源を優先的に割いたという政治判断の誤りによる。

気になるのは、これが松本大臣の個人的資質の問題にとどまらず、集団としてのパホーマンスを向上させねばならない危機的局面で、「誰がボスか」を思い知らせるために、人々の社会的能力を減滅させることを優先させる人々が沢山いるという現実があることである。

「ボスが手下に命令する」上意下達の組織作りを優先すれば、私たちは必ず「競争相手の能力を低下させる」ことを優先させる。

自分の能力を高めるのには手間暇がかかるけれど、競争相手の能力を下げるのは、それよりはるかに簡単だからである。

ある意味で単純な算術なのだが、この「単純な算術」によって、私たちの国はこの20年間で、骨まで腐ってきたことを忘れてはいけない。


メディアの相変わらず他罰的な論調を見ていると、メディアには本当の意味で危機感があるようには思えない。

どうすれば、日本人の知的アクティヴィティは高められるのか、ということを政治家や官僚やビジネスマンやジャーナリストは考えているのだろうか。

たぶん考えていない。

できるだけ「バカが多い」方が自分の相対的優位が確保できると、エスタブリッシュメントの諸君は思っているからだ。

松本大臣の「暴言」は単なる非礼によって咎められるのではなく、この危機的状況において、彼の威圧的態度が「バカを増やす」方向にしか働かないであろうことを予見していない政治的無知ゆえに咎められるべきだと私は思う。・・・


なるほどねえ。ボス争いか。テレビで、政治家たちが非難し合っているのも、こう考えると見えてくるものがありますねえ。

でも、何か変。もう少しマトモな国にしていきたいですねえ。    幸

 

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