2012年5月 3日

憲法施行65周年記念 市民のつどい・・・2587名の参加者


公園内の名古屋市公会堂で、5月3日に開かれる市民のつどい。毎年

ほぼ欠かさずに参加している。もう20回以上になるのではないかしら。


 今年の講演は伊藤真(伊藤塾塾長・弁護士)。

演題は「一人ひとりを大切に~憲法から東日本大震災や原発事故を考える~」

 司法試験受験界の「カリスマ講師」として名高い伊藤真氏が、憲法9条擁護

の活動をしているということは聞いていたが、彼の本は1冊も読んだことがな

く、話を聞くのも今日がはじめてでした。

 ハンサムで長身、爽やかな流暢な語り口で、しかも言葉のはしばしに、優し

い人柄が滲み出てしまう。内容を少しだけ。


 一人1票実現運動

 参議院議員一人あたりの有権者が違う。鳥取県の人を1票とすると、愛知県

の人は、0.25票しかない。住所差別は撤廃しなければならない。


 今がどういう時代か    その1

1 一人ひとりが大切にされない社会→貧困と格差の急速な拡大

 1996年ころ、最低だった生活保護受給世帯(88.2万)が、新自由主

義導入と同時に増え始め、今年月過去最高の151.7万世帯になった。

 
 ワーキングプア(年収200万円以下)は、2006年に初めて1000万人

を超えてから、5年連続1000万人超。


 自殺者は1998年から14年連続で3万人を超える。


その2 マスコミに流されてしまいがちな社会


その3 東日本大震災から、1年1ヶ月以上経過

    憲法にそった方向性と理念の共有が必要

 
 国家緊急権(非常事態条項)「戦争・内乱・恐慌・大規模な自然災害など、平時の統治機構をもっては

 対処できない非常事態において、国家の存立を維持するために、国家権力

 が、立憲的な憲法秩序を1時停止して非常措置をとる権限。」

政府の行動の遅れを口実に、
改憲論者は、「日本国憲法に国家緊急権を入れよ」

と言っている。
しかし、ワイマール憲法で、ヒットラーがこれを使い、仏のド

ゴールもこれを悪用している。悪用されやすいので、日本国憲法には、あえて

いれなかったのである。欠陥ではない。

 政府が迅速な対応がだきなかったのは法律の適切な運用ができなかっただけ。

 または個別法の充実が先。

 →権力を集中させ、人権保障を停止する緊急権は乱用の根拠を与えてしまう。


 生存権

25条・・・「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有す

る」
25条はマッカーサー原案にはなく、戦後復興の最中に日本の意志として衆

議院で追加された。慈善や施し、相互扶助ではなく、国に対し堂々と主張できる

人権として規定されている。(権利は主張して初めて意味を持つ)


平和的生存権

 
憲法前文2項・・「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、

 平和のうちに生存する権利を有することを確認する」


→圧制の恐怖と経済的な欠乏から解放された平和な社会で生きることを、世界中

の人々の権利として保証。

→すべての基本的人権を保証する土台となる平和な環境を確保するのが平和的

生存権。

→平和の対極は単に戦争ではない。

貧困、飢餓、病気、災害、放射能のない社会が初めて平和といえる。


1994年に国連が人間の安全保障を言い出したが、日本国

憲法は、それを先取りしている。個人の生存、生活、尊厳を脅かすさまざまな

リスクや脅威(貧困、飢飢、災害、環境破壊、紛争、人権侵害など)に対し、

人間一人ひとりに注目し、人間同士の尊厳を認め合いながら、市民的な共感と

連帯による平和の尊重、人権擁護をめざす。

→すべての人の生存、生活、尊厳を確保する・・・憲法の核である。

(明日に続く)
 
 親類、ご近所合わせて親しくしている高校生が3人ほどいるので、読んでもら

えるかもと思って、本を1冊買いました。

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