2012年11月 4日

11月3日、大江健三郎、希望を語る・・・デモ参加者は希望への道を作っている


 11月3日は、名古屋市公会堂の3階まで、ぎっしり人が詰め掛けて、大盛況

でした。また、大江さんの講演が素晴らしく、ユーモラスな話には大笑いし

しながら、しみじみと聞き惚れました。


 以下、端折って紹介します。


 7年前、安倍さんたち自民党の人が言っていたこと
「国民の行動規範としての憲法、国民の精神に働きかける憲法」として、

憲法を作り直そうとしていた。そのために、まず教育を変える。

 なぜ、自民党の指導者である安倍さんや、石原慎太郎のような人に、

「生きていくモデル」を示され、「日本人はこのような精神で生きていかね

ばならない」と言われねばならないのか?

 石原慎太郎が、先日も、「現憲法は、英文の翻訳であるから、醜悪である」

と言っていたが、石原慎太郎の方が、よほど醜いと私は思う。(ほんと、人の

ことを見境なく、バカだの、ババーだの、たぬきだの品の悪いことばかり・・・)


 憲法の特質は、国権を制限するもの

井上ひさしの高校時代の同級生で、憲法学者になった樋口陽一は、井上

ひさしの先生のような存在だった。その樋口先生が、言っていること。

 「旧憲法を創案した伊藤博文ですら、『憲法とは、国権(国家を動かす

ものの権利を制限し、臣民の権利を保全することにある』と言っている」

今の改憲論者はそこが分かっていない。良い人間にするために国民を縛り、

従わせる為のものと思っている。


 沖縄の問題

 戦前の日本は、開国により押し付けられた不平等条約をなくしていく

過程でもあった。沖縄は、今も不平等条約の只中にある。それをなくして

いくことは、今の政府はしないだろう。


 「星の王子様」(サン=テグジュペリ)の狐の言葉

 狐が、王子と別れるとき言った言葉です。タイプで打ったその上へ、

作者が万年筆で書き直してあるそのカラーコピーを大江さんはみたそうです。

 最初は、「君に一番大切なものは、それは目に見えないものを見ること、

目で見ることのできない、人の心を読み取る力なんだよ」と書いて、その、

一番大切というところに線を引いて、英語で言えばエッセンシャル、即ち

なによりも、本質的に必要なことと書き換えたのです。何かと比較して1番

ではなく、もっと重い本質的という言葉に・・・。


 今、日本人にとって、本質的に必要なこととはなにか?

 日本の人にとってのエッセンシャルとは、次の時代まで子供たちが生きて

いけるように、この世界を保つこと、持ちこたえることだと思います。


 今残っている原発の10分の1でも爆発すれば、日本はダメになる、アジアも

世界も・・・。

 もっとも本質的に必要なことは、原発を私たちの力でなくすこと。それを

今、私達がしようとしているんじゃないか。

 今毎週、官邸前や、関電前などでデモが行われています。

それは組織的なものではなく、一般市民が集まって、5千、10万と増え、

次は50万人にもなろうとしている。一番基本的な心のこもったデモが行われ

ているのが、現代です。


 希望を作るために歩く

 大な作家魯迅が言っている。

「希望というのはなんともよく分からないものである。希望というのは

もともとあるものとも、ないものともいえない。まるで地上の道のような

ものである。もともと地上に道はなかった。歩く人が増えれば、そこに

道ができる。」

 デモで、私たちは歩く。それは、希望を作るためである。それは、希望の

道である。自分たちの、つまり一番残したい本質的なもののために、彼らは

歩く。その道を大きくすれば、希望はかなう。


 大江さんが語ってくれた希望への道筋に感動し、勇気づけられました。



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