2012年11月25日

外間守膳さんの願い(中日春秋)を読んで



「その体に食い込んだ弾や石の破片が取り出されるのには、およそ十年の
 
歳月がかかったという」という書き出しに引き込まれて読んでみますと、おと
 
とい87歳でなくなった外間守膳さんという人のことでした。沖縄学の第一人者
 
であったということです。 その方が、那覇北方の前田高地での激戦を経験
 
し、所属大隊800人のうち生き残ったのは29人。外間さんも銃弾と手りゅう弾
 
の破片を浴びたと。

記憶は、体の傷よりも長く、外間さんを苦しめ続け、戦争の話をするのも聞
 
くのも耐え難い日々が続き、「私の沖縄戦記」を刊行したのは、80を過ぎてか
 
らだということです。


国守らと思て/散り果てしあはれ/鎮魂(しずたま)の願い/肝(ちむ)に染めら


自決した兄守栄さんの「守」と、疎開船・対馬丸とともに海に散った妹静子
 
さんの「しず」という音を詠みこんだものです。「肝に染みつけよう」という最
 
後の言葉に、外間さんの覚悟を見る思いがします。


そして記者は、「戦争の凄惨を心身に刻んだからこそ、平和憲法への熱い
 
思いを胸に抱えたまま旅立った。」と書いています。


その同じページに、自民党の政権公約の紹介があり、「改憲に関しては、国
 
防軍の保持や緊急事態条項の新設、改憲の発議要件を現行の衆参それぞ
 
れ3分の2以上から過半数に緩和することなどを盛り込んだ新党憲法草案を
 
掲げた」と。

安倍さん、本気で憲法を変えて、軍隊を持って、戦争をする国に日本を変え
 
ようとしています。この外間さんのような人のことをどう思うのでしょうか?
 
勇ましいことを言っているばかりではなく、少しは、このような犠牲を強いる
 
戦争というものについて、静かに考えて欲しいものです。
 
 



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